膝痛 – 【静岡県富士市】　かわぐち整体院

どうして5人に4人が膝の内側が辛くなる『鵞足炎』になってしまうのか？解説!

結論！
鵞足炎は膝が内側に入ってしまうことによって発生します！

鵞足炎とは膝の内側の筋肉の腱が炎症を起こしているものです。
場所は、膝のお皿の指4本下の内側になります。
この場所が、痛い、辛いと言う人は鵞足炎。
そうでない人は鵞足炎ではない可能性が高いです。

膝が内側に入ってしまうと、膝の内側の筋肉が、靱帯で膝を内側に入る動きを止めようとするので痛みがでます。膝が内側に入るのを止める働きをしている筋肉が鵞足になります。なぜ膝が内側に入ってしまうのでしょうか。それには2つの理由があります。

●理由①：膝が伸びきらなくなるからです。

人間の膝は伸びきると両サイドにある靭帯の影響で膝が固定されます。しかし、膝が曲がると靭帯の影響を受けなくなるので、膝が内側に入りやすくなるのです。

実際にやってみましょう。膝をしっかり伸ばした状態で、膝を内側に入れてみる。
膝が内側に入らないですよね。ですが、膝を軽く曲げた状態にすると、膝が内側に入りやすくなります。

膝が伸びきっていない人は、膝が内側に入ってしまうのです。そして、膝が伸びきらない人の多くが、膝～太もも内側の内側広筋が細くなり、使えていないのです。

年齢を重ねたり、膝の怪我をすると、自然と細くなってしまう筋肉でもあります。

内側広筋が使えなくなると→膝が伸びきらなくなります。
膝が伸びきらなくなると→膝が内側に入ってしまいます。
このような不の連鎖に陥ってしまうと、膝内側痛の鵞足炎を引き起こしてしまいます。

●理由②：偏平足があります。

膝と偏平足は全く関係がないのではと思われるかも知れませんよね。

簡単に説明すると、偏平足が起きると、この脛骨と呼ばれる骨が内側にねじれてしまいます。脛骨が内側にねじれると膝が内側に倒れてしまうのです。実際にやってみると、分かりやすいです。土踏まずを潰すように、足の内側に体重をかけてみてください。

すると膝が内側に入るのがわかると思います。この偏平足というのは、海外に比べて日本人に非常に多いと言われております。足育と呼ばれる足に関する知識がないこと、成長段階で足にあった履物を履いていないこと、生活環境や足のケガなどの要因で日本人に偏平足が多いと言われております。

1.日本人には偏平足が多い
2.偏平足は脛骨が内側にねじれやすくなる
3.脛骨が内側にねじれてしまうと、膝が内側に入ってしまう。

これらの理由から偏平足がある方は動作を行う際、膝が内側に入りやすく、鵞足炎を引き起こしやすいのです。

男性よりも女性の方が鵞足炎が多い理由…

結論→男性よりも、女性の方は骨盤が広いからです。

ここでカンタンな物理の話をします。
正常な膝は軽度はエックス脚をしております。膝がまっすぐだと膝と重心までの距離が遠くなるので、膝に大きな負担がかかってしまうからです。そのため、膝を重心に近づけることによって、膝の負担を軽減しているのです。骨盤が広いと、膝と重心までの距離が遠くなってしまうので、膝への負担は大きくなってしまいます。

膝の負担を減らすために重心に近づけようとすると、骨盤が広い影響で、膝はより内側に入りやすくなるんです。つまり、骨盤が広いことによって、男性よりも女性の方が膝が内側に入りやすくなります。そして、鵞足炎など膝の内側の痛みを引き起こしやすいと考えられます。

鵞足炎まとめ（膝が内側に入る2つの理由）

1.膝が伸びきっていないから（内側広筋が弱く膝が伸びきらない）
2.偏平足があるから（脛骨が内側にねじれてしまうと膝が内側に入りやすい）